【食物科】学習内容

1 生活産業基礎
 生活と産業のかかわりについて理解し,生活に関連する職業などへの関心を高めるとともに,働く人に求められることやスペシャリストへの道などについて必要な知識と技術を進んで習得しようとする意欲と態度を育てる科目です。食物科においては食生活関連分野の産業と職業について詳しく学習します。

2 家庭情報処理
  家庭情報処理では,情報通信ネットワークにおける情報モラルや情報管理の必要性について学習します。さらに,衣食住などの生活関連分野で活用できるように,コンピュータのさまざまな機能について学習するとともに,問題を解決するための情報手段の選択や,情報の収集・処理・発信の方法を理解できる知識を身につける科目です。ワープロ実務検定3級の合格をめざします。

3 課題研究  
  調理の知識や技術を高めるため家庭科技術検定1級,2級を受験するための学習をします。さらに3年間の学習の総仕上げとして,工夫を凝らした料理や菓子を研究し,卒業作品展でその成果を発表します。

4 食文化  
  食生活の移り変わりや日本と世界の料理の特徴と文化,調理師の仕事と役割などについて学ぶことにより,伝承された食文化をよりよく創造していく能力を育てます。

5 調理  
  プロの調理師の指導により1年で日本料理,2年で中国料理,3年で西洋料理の実習を通して,知識や技術を習得させ食生活の充実向上を図るとともに,将来食産業に従事できるように実力をつけます。

6 集団給食  
  各種給食など集団調理の種類と特徴,集団調理に当たっての留意事項を理解させ,献立作成と集団調理の技術を習得します。また,厨房設備と調理機器の安全で衛生的な取り扱い,集団調理の組織と運営,食品の保管,調理作業管理,衛生管理などを学習し,集団調理を担当する者としての自覚を持たせます。

7 栄養  
 栄養素の機能と代謝,ライフステージや労働,スポーツと栄養などに関する専門的な知識を習得し,国民の健康の保持増進を図る能力と実践的な態度を育てます。


8 食品  
  日常の食生活に用いられているさまざまな食品の特徴や成分,加工の目的や貯蔵の方法について学習します。これらの学習を通し,調理の多様化に対応する力を身につけ,学んだ知識を献立作成や調理に役立てていきます。

9 食品衛生  
  食生活の安全と食品衛生対策,食品の変質とその防止,食品添加物と表示,食中毒とその予防,食品の汚染,寄生虫などの食品衛生に関する専門的な知識と技術を習得し,食にかかわる職業人として,食生活を安全で衛生的に管理できる能力と実践的態度を育てます。

10 公衆衛生  
  集団の健康や環境問題などの現状を理解し,我が国の公衆衛生を発展させるための専門的な知識を習得し,食にかかわる職業人として,疾病の予防と健康づくりに寄与する能力を育てます。

11 教養実践  
  日本料理や和菓子に進みたい人が選択する科目で,主に茶道や焼き物について学習し,礼儀作法についても学習します。

12 調理フランス語  
  西洋料理や,洋菓子に進みたい人が選択する科目で,食材や調理法がフランス語で言えるよう勉強をします。また,フランス語の簡単な会話や,フランスの食文化についても学習します。

13 調理中国語  
  中国料理に進みたい人が選択する科目で,中国料理の献立名や材料名の読み方や本来持っている意味を学習します。また,レストランでの簡単な会話を練習したり,中国の 食文化や風習についても学習します。