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エシカルクラブ

期待・ワクワク 令和3年度 4学科の専門性を生かした活動

★エシカルとは、人や環境にやさしい消費のことです。

【エシカル消費の理念】
 ①自然環境を損なわない
 ②社会悪を助長しない
 ③地域社会・地域経済を損なわない

 本校では、この理念に基づいて専門学科の特色を生かして、それぞれの学科で「エシカル消費」の研究・実践を進め、地域における「エシカル消費」への機運を高めることを目的として本クラブを立ち上げ、5年目となります。今年度の各科の活動をまとめました。

商業科 
 商業科では、6次産業ステップアップ事業に取り組んでいます。具体的には、農家や市岡製菓、小松島西高校勝浦校などと連携して、ユコウの栽培・収穫・商品開発を通して、知名度向上を目指しています。
これらの活動を通して、地域とかかわり地域から学ぶことで郷土愛を育み、地産地消などの人や社会・環境に配慮した消費行動を目指します。

食物科 
〈エシカル講演会〉① 
講師 特定非営利活動法人・竹林再生会議 代表理事 長池 奉成 氏

日時及び対象
  令和3年9月24日(金)5限目33HR 6限目34HR
(内容)竹林の荒廃を防ぐ活動の紹介

   (1)地域資源利用のエシカル活動
     ①B級タケノコの商品開発
        ペースト化、ドレッシングなど
     ②阿波竹紙  災害時の間仕切り
     ③竹水=神秘的な水=
     ④竹パウダー=魔法の粉=
     ⑤バイオトイレ&ポテットライト
   (2)お米の無肥料・無農薬栽培(安心・安全・高品質)   

  竹パウダー

竹水、竹パウダー、たけのこペーストを実際に見せてくださった。

※竹パウダーを使って育てたお米はもっちりしておいしかった。

また、竹パウダーを蒔いた田んぼで育てたお米の米粉をいただき、米粉食パン作りの研究も行いました。

 

 【放置竹林の問題について】講演会の後、調べてみました。

 管理不足によって竹林が荒れて、雑草のごとく増殖してしまう現象は「竹害(ちくがい)」と呼ばれている。竹の繁殖力は非常に強く、広葉樹林をじわじわと浸食する。竹には栄養が少なく、竹自身の中に水を貯める。竹の根は表層にしか地下茎を張らないため、山の保水力が低下し、地盤が弱くなることで、土砂崩れなどのリスクが発生する。竹の成長により、太陽光が周囲の雑木に届かなくなり、木も枯れる。こうして雑木林は、竹藪に変わっていく。また、人里近い放置竹林がイノシシなど野生動物の住処になると、畑が荒らされてしまう。放置竹林は急斜面や軽トラックで入れない場所にあり、毎年全ての竹を伐採するのはかなり重労働である。そのため、竹を地面から約1mほど残して伐採する方法もとられている。竹の休眠期である冬に地上高1mの長さで竹を伐採すると、翌年の生育期に、竹の内部の養分や水分が切り口から出て(竹水)、やがて根まで枯れる。放置竹林は増加するばかりで竹林整備は追いついていない。タケノコなどの食材や建材としてはもちろん、竹チップ(竹パウダー)として土壌改良剤にも使われている。消臭効果や抗菌効果などから、衣類など、竹の活用の可能性は広がっている。サステナブルな素材として見直される「竹」。竹の使い道を考え、新しい手法で暮らしの中に「竹」を取り入れていきたい。(バンブーロール公式サイトより抜粋)

〈エシカル講演会〉② 食物科2年生対象 「エシカルとは」

 講師 JA東とくしま生活部 部長 小川 貴士 氏

 日時 令和4年1月17日(月)⑤24HR⑥23HR

  

〈地産地消の献立作成〉

6月に3年生がミニカフェの代わりに弁当作りを行いました。

11月に2年生が同じく弁当作りを行いました。

〈校内エシカルクッキング教室〉

今年度も食品ロスをテーマにした講習会を実施予定

メニュー 「おかかマヨパン」中身はかつお出汁を取った後の出し殻。

 生活文化科 
 生活文化科では,エシカルの視点をふまえて,端布を利用した手芸小物を製作しました。被服製作では,生地を無駄なく利用できるよう見積もりをしますが,どうしても端布が出てしまいます。また,ファッションショーでの衣装づくりでは,それぞれの体型に合った衣装を製作するため,シーチングを使い仮縫いをします。それらの端布やシーチングを使い,1年生は小物入れやシュシュ,2年生はランチバッグやポーチ,3年生はマスクカバーやブローチなどを製作し,それぞれの個性が溢れるデザインの作品が出来上がりました。

 
 福祉科 
福祉科でのエシカルクラブ活動として、今年はカレンダー製作をしました。一から作るのではなく、環境に優しい物として、使わなくなったり、不要になったりした物を活かして、今ある物の形を変えて、実習施設の利用者さんに使用していただけるようなカレンダーを製作しました。万年カレンダーとして日付や曜日を確認することで、利用者さんの見当識の維持を目指しました。カレンダー製作の計画では、使わなくなったポスターやクリアファイル、ペットボトルキャップや布など様々な材料が集まりました。使わなくなったものも形を変え、施設の利用者さんが安全に使用できるようにカレンダーの大きさや形にも工夫しました。

  出来上がった作品は、松西祭の「福祉科展」にて展示し、施設実習終了後には、お世話になった実習施設にお礼として贈りました。
 今年から生徒一人一台タブレット端末が配布され、カレンダー製作においてもレイアウトの見本や画像をその都度検索しながら実施しました。ネット上には綺麗で緻密な作りのカレンダー商品がたくさんありましたが、生徒達はエシカルの視点から様々な工夫を凝らし、一つ一つ丁寧に製作しました。実習のお礼に、製作したカレンダーを持って施設を訪れた際には大変喜んでいただきました。

 

 

 

 

 

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