2021年9月の記事一覧

36HR 医療的ケア

36HR 医療的ケア

 2011年に社会福祉士及び介護福祉士法の一部が改正され、2015年より介護福祉士は医師の指示のもとで「診療の補助」としての痰の吸引と経管栄養を行うことを業とすることが認められました。それに伴い、本校でも医療的ケアについての学習が開始しました。
 内容は「喀痰吸引①口腔内吸引」「喀痰吸引②鼻腔内吸引」「喀痰吸引③気管カニューレ内部吸引」「経鼻経管栄養法」「胃瘻又は腸瘻による経管栄養法」です。
 それぞれの分野における講義を受講し、知識の定着のための確認テストを実施・合格後、演習に移ります。演習では指導者による実技チェック・試験が各内容ごとに一人5回ずつ行われます。
 利用者様の命に関わる内容であるため、演習では緊張から鑷子を持つ手が震えることもありますが、講義では指導者の一言一言を聴きもらさないように、また実技では指導者の手技の一つ一つを見逃さないように、熱心に励んでいます。
 医療的ケアの学習を通して、生徒は利用者様の命や尊厳の重みについて再認識します。また、習熟度の高い生徒が、遅れがちな生徒のフォローに回ったり、自主的に物品の準備や片付けをするなど、それぞれの役割をこなしながら、責任感やクラスメイト同士の連帯感も育ちます。そして毎年この学習を終える頃には、国家試験に向けてがっちりとスクラムが組むことができるようになります。


 

 

 

 

 

 

  21期生は現在、気管カニューレ内部吸引の演習をまもなく終えようとしています。次の経管栄養法は、さらに複雑で細かな手順や手技の実習となります。引き続き、真摯に取り組み、知識や技術だけではなく、人間性も磨き、成長していきたいです。

 

36HR 事例研究発表会

36HR 事例研究発表会

 36HRは9月21日、5・6限目に介護実習の成果である事例研究の発表会を実施しました。各自でテーマを設定し、実践した内容をスライドや原稿にまとめ、発表しました。

 内容は「介護計画の実施」「レクリエーションの効果」「利用者として受けた介助について」です。研究内容を抄録原稿にまとめ、パワーポイントでスライドを作成し、各自が発表をしました。

 何度も原稿を書き直したり、スライドを作り直したり、試行錯誤しながら準備や練習を重ねて臨みました。

 緊張しながらも、持ち時間いっぱい使って研究内容を発表できました。

 

 

事例研究には自らの介護実践を振り返り、専門的知識・技術の活用と不十分な知識の充足、問題解決のための文献学習や社会資源の活用方法を知る、課題の発見等の目的のほか、発表することにより他者と自分の研究成果についての意見交換や認識・学びの共有という目的もあります。これらの取り組みは、よりよい介護をめざし、介護職員としての自己研鑽につながります。

 クラスメイトの事例研究を視聴し、新たな学びを得るとともに刺激も受け、大変充実した時間となりました。

 これからもう一度、各自の研究内容を整理し、原稿やスライドを見直した上で完成させ、介護実習の成果として残したいです。

 クラスの代表者により、10月7日の松西祭での発表会、授業の中で在校生へ向けての発表会もあります。プレゼンテーションの方法についてもさらに磨きをかけていきたいです。